タイミングベルトテンション測定(#2) [初めての!シリンダーヘッド分解調整]
カムタイミングベルト
カムタイミングベルトはドゥカティ三大困ったテクノロジー「その2」だと思います(その1は乾式クラッチ)。
カムは、チェーン、歯車やベルトなどで駆動されています。
オートバイの場合はチェーンが、自動車の場合はベルトが多いそうです。
最新のドゥカティパニガーレはチェーンを採用し、自動張力調整機構があるように見えます。
http://www.youtube.com/watch?v=1C8E0R_daQ4
昔のドゥカティで「ベベル」と呼ばれる世代は、かさ歯車(ベベルギア)でした。
http://3d-files.co.il/Ducati_Bevel_Drive_Engine.html
私の機種と多くの現役機種は、ベルトでカムを駆動しています。
そして残念ながら、ベルトの自動張力調整機構がありません。
そのため手動でベルトの張力を調整する必要があります。
その上チェーンに比べると寿命が短いらしいです。
10,000km毎に調整
20,000km毎または2年毎に交換(車検ごとにベルト交換)
→新機種は伸びているそうです
さらに費用もかかります
ベルト代19.500円位+工賃17,000円位
ついでに張力調整はドゥカティ専用テスターが必要とされています。
マニュアルには専用テスターを用いた調整方法しか書いてありません。
ユーザにやらせない仕組みになっています。
いろいろ残念です。
シリンダヘッドを取り外すためには、二本のカムベルトを取り外す必要があります。
そしてシリンダヘッドを取り付けるとき、ベルトの張力を正しく調整する必要があります。
何時のころからかドゥカティのベルト調整方式が変わったそうです。
旧:ベルトを押し付けたときの、力とたわみ量の関係を規定
新:ベルトを弦のように弾いたときの周波数を規定
ドカティは、より精度の高い新方式をワークショップに促しているそうです。
こんな統合テスターらしい↓↓↓
ラッキーです。
マイク+コンピュータ+波形解析ソフトを使えば、新方式で調整できます。
マイク:息子(男子高校2年生ウエイトリフティング部副部長←もっと勉強してほしい)から借りた。
タブレットPC:東芝製。でかすぎて重い。息子からスマホを借りようとしましたが、断られました。
波形解析ソフト:アプリを買いました。有料・無料を10個くらい試しました。
今回はコレを使いました。150円くらい。
SPL and Spectrum Analyser
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.julian.apps.SPLMeter&hl=ja
あとは正しい周波数が判れば、用意が整います。
ネット上にデータがありました。
http://ducatitoolrental.com/4_Valve_Belt_Replacement_AP.html
http://www.ducati.ms/forums/56-superbikes/276697-ducati-996-cam-belt-change.html
私の機種は110Hz±5Hzであることが濃厚です。
ただしオフィシャルなデータではありませんので、検証が必要です。
間違えた場合の損害が大きいので、ベルトを外す前に周波数を測定します。
水平シリンダー:64Hz 明らかにゆるかった(これを修正できるだけでも成果はあります)
垂直シリンダー:94Hz 新品のベルトは必ずのびて、ゆるみます
110Hzを自信を持って採用します。
続く。
カムタイミングベルトはドゥカティ三大困ったテクノロジー「その2」だと思います(その1は乾式クラッチ)。
カムは、チェーン、歯車やベルトなどで駆動されています。
オートバイの場合はチェーンが、自動車の場合はベルトが多いそうです。
最新のドゥカティパニガーレはチェーンを採用し、自動張力調整機構があるように見えます。
http://www.youtube.com/watch?v=1C8E0R_daQ4
昔のドゥカティで「ベベル」と呼ばれる世代は、かさ歯車(ベベルギア)でした。
http://3d-files.co.il/Ducati_Bevel_Drive_Engine.html
私の機種と多くの現役機種は、ベルトでカムを駆動しています。
そして残念ながら、ベルトの自動張力調整機構がありません。
そのため手動でベルトの張力を調整する必要があります。
その上チェーンに比べると寿命が短いらしいです。
10,000km毎に調整
20,000km毎または2年毎に交換(車検ごとにベルト交換)
→新機種は伸びているそうです
さらに費用もかかります
ベルト代19.500円位+工賃17,000円位
ついでに張力調整はドゥカティ専用テスターが必要とされています。
マニュアルには専用テスターを用いた調整方法しか書いてありません。
ユーザにやらせない仕組みになっています。
いろいろ残念です。
シリンダヘッドを取り外すためには、二本のカムベルトを取り外す必要があります。
そしてシリンダヘッドを取り付けるとき、ベルトの張力を正しく調整する必要があります。
何時のころからかドゥカティのベルト調整方式が変わったそうです。
旧:ベルトを押し付けたときの、力とたわみ量の関係を規定
新:ベルトを弦のように弾いたときの周波数を規定
ドカティは、より精度の高い新方式をワークショップに促しているそうです。
こんな統合テスターらしい↓↓↓
ラッキーです。
マイク+コンピュータ+波形解析ソフトを使えば、新方式で調整できます。
マイク:息子(男子高校2年生ウエイトリフティング部副部長←もっと勉強してほしい)から借りた。
タブレットPC:東芝製。でかすぎて重い。息子からスマホを借りようとしましたが、断られました。
波形解析ソフト:アプリを買いました。有料・無料を10個くらい試しました。
今回はコレを使いました。150円くらい。
SPL and Spectrum Analyser
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.julian.apps.SPLMeter&hl=ja
あとは正しい周波数が判れば、用意が整います。
ネット上にデータがありました。
http://ducatitoolrental.com/4_Valve_Belt_Replacement_AP.html
http://www.ducati.ms/forums/56-superbikes/276697-ducati-996-cam-belt-change.html
私の機種は110Hz±5Hzであることが濃厚です。
ただしオフィシャルなデータではありませんので、検証が必要です。
間違えた場合の損害が大きいので、ベルトを外す前に周波数を測定します。
水平シリンダー:64Hz 明らかにゆるかった(これを修正できるだけでも成果はあります)
垂直シリンダー:94Hz 新品のベルトは必ずのびて、ゆるみます
110Hzを自信を持って採用します。
続く。
はじめまして、《雪風》を検索してたどりつきました。どの記事も興味深く拝見しています。今回のベルトの張力を総合テスターを使わずにパソコンを利用する過程には、括目しました。私の所有するBMW R1100GS 1994 には縁の無い調整方法ですが、取組みの姿勢を勉強させていただきました。ありがとうございます<(_ _)>
by JBL (2013-12-07 02:43)
JBLさん
お越しいただきありがとうございます。
専用工具は本当に高いです。
今回の分解・調整では、メーカー専用工具を必要としない目処が立ったので、実行に移しました。
by 1km-diver (2013-12-07 19:44)
振動周波数で張りの調整をするとは意外でした。
わたしも自分のムルティは自分で整備したいところですが、カムベルトは当分無理かなあ。
by nozzy (2013-12-08 16:52)
何事も挑戦してみるものですね。
周波数で見たほうが手軽で正確なのかなあ。
数値解析とかはやりやすそうですが。
by うえいぱうわ (2013-12-08 21:53)
はじめまして。
モンスターs4rのベルト交換に挑戦しました。
参考にさせて貰いました。
ご近所さんな模様ですね。
コメリにはペットの餌を買いに良く行きます。
by akiopapu (2016-04-03 15:29)