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昨日の続きのサンデーメカニックと桜前線・花前線 [DUCATI ST4s ABS]

昨日は雨で中断したステアリング周りの再開です。
とにかく風が強い。時々ポツポツと雨。

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真ん中に見る部品でベアリングに「予圧」を与えます。
ネジ部品を回して規定トルクになると、適切な予圧を与えたことになります。

適正な予圧とするため、ホイールは外します。
理想的にはフロントサスペンションも外した方がよいです。 でも後々面倒なことになるので、フロントサスペンションはつけたままで、やりました。

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私のオートバイのベアリング=45°接触角のアンギュラ玉軸受け組立型も、最近の車体で採用されている(?)テーパーローラーベアリングも同じ考え方です。

予圧は向かい合った二つのベアリングを押し付けるということです。

予圧は低くても高くても害があります。
荷重や期待する寿命、ベアリングの寸法、取り付ける部品のはめあい具合、ベアリングの距離、接触角(このベアリングは45°)そして何よりも「用途」から計算し決めるものです。

例えば低すぎると「軽々と動きます」が力の加減でベアリングの玉が「浮く」ことで、玉と転動面がゴツゴツ当たることになるうえ、外力に対してたわみが増えてグニャグニャ感がでます。

例えば高すぎると「重くて動き出しにくく」なります。剛性は上がります。寿命は程度によります。音がうるさくなります。


でもステアリングベアリングはオートバイ設計者を悩ませる部分だと想像します。
なぜならば、ベアリングとしてはイヤな使い方だからです。
1.ほとんど回転しない。回転角度は±30°~±45°くらいでしょ?? 一回転しません。期待寿命の間の総回数は、事実上ゼロです。

2.回転速度が激遅。ベアリングの定格からすれば、常用回転速度も事実上ゼロ。

3.起動トルク・・・軽々と回り始める・・・は低いほど望ましいとされている。 ネチュラルステアを阻害しない??でしたっけ??? なので十分に予圧をかけにくい。

4.大した定格荷重はないくせに、ほとんどが衝撃荷重で、この衝撃荷重の算定・推定・測定がやりにくい。ベアリングの先にはサスペンションもあるしタイヤもあるから、実は楽なのかも・・・・・・??????

5.テーパーローラベアリングは、より高い軸加工精度、より高い取り付け制度、より高い予圧を要求するベアリングで、起動トルクは玉軸受けに比べて格段に大きいです。ある機械のテーパーローラーベリングの適正予圧の例では、200ccの缶ジュース程度のユニットでも手で動かないほどです。あれ本当にオートバイのステアリングに向いているのかな??


とにかく「触れるか触れないかのぎりぎりのゼロタッチで締めるのが最高」とする方法は都市伝説の一種もしくは「ツーから帰ったら、まずステアリングベアリング交換」みたいな「motoGPなヒト」となります。

メーカーの指定する適正トルクを「知った上でお好みのトルクで締めましょう。
またそのリスクも推定しましょう。

私は規定通りかって?・・・・いいえ、外しましたよ。
それが自分整備の醍醐味です。

¥480のタガネの先をちょいと削ります。
タガネは六角棒材からできているので、ソケットレンチが簡単につきます。
そこにトルクレンチを取り付け、規定トルク・・・・・このオートバイの場合は20Nm・・・・・低いでしょう?ネジはM30位なので微小トルクです。 なのでかならず緩み止めの対策が施されているはずです。

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フロント周りは完成です。今日はおしまい。また次回。

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隣の空き地の富士桜が満開を終えたところです。

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ところで、誰だ富士桜マメザクラとかいう学名ハコネザクラとかいう俗名をつけたのは。
こいつは富士桜・フジザクラっていう学名に変えろ!!!ラテン語もウンタラカンタラfujizakuraだぁあっ!!!! ぜいぜい。


妻の植えた水仙が満開。

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おや、隣の空き地の富士桜が引っ越してきた。

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昔から花盗人だけは罪にならないコトになっているから。

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tai-yama

ステアリングのベアリング調整は沼にはまりそう・・・
富士桜の方が外国人受けしそうなのに、ロマンスカーもふじさんなの
に、なんでローカルなハコネになったんだろう?と思ったり。
by tai-yama (2018-04-15 23:22) 

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